レム睡眠の役割
入眠期やレム睡眠から覚醒への移行期など、睡眠と覚醒との状態の境界にみられる精神活動には特異的な意義があります。
この時期に幻覚や幻想が生じることは、病的な場合によく知られています。
創造活動・悟り・ひらめきといった生産的な価値を伴う現象もこの時期の産物であることが多いのです。
睡眠を単なる休息あるいは空白の時間と捉えることは、人間の高い精神活動に果たす眠りの積極的な役割を見逃すことになるかもしれません。
・・・とはいえ、確率からいえば、この時期の産物はとりとめもないのが圧倒的に多いはずです。
レム睡眠が発見されて以来、この奇妙な眠りを説明するためにさまざまの解釈が試みられてきました。
レム睡眠の際夢を見るという事実がわかると、過大な期待をかけてこの関連を調べる研究が開始され、結果は拡大解釈されました。
夢はレム睡眠に特有のものでないことがわかった今日でも、この関係は過剰に評価されています。
もともと、夢を見る、夢を思い出す、というのは大脳の機能ですね。
しかし、レム睡眠、もっと厳密にいえば"レム睡眠状態"は大脳を除去してしまった動物でも起こるのです。
布団 羽毛でのレム睡眠を発現させる脳の部位は脳幹にあるからです。
このため、夢の役割とレム睡眠の役割とは混同して論じるべきものではないのです。